ゲームが作れるだけじゃ食っていけない理由を考えてみた

公開日: : よもやま話, アプリ, 仕事


とある記事を読んで呟いた一言。

ジャンルやプラットフォームが違えど、ゲームを制作されている方が退いたというのは、やはり悲しいニュースです。

自分も金銭的に厳しくなった時期があるので気持ちは分かっているつもりです。

死ぬつもりはないけど、死ねたら楽なのになって思っちゃうとかね。

幸い、自分は色々な方々の支えや応援があって現在も活動できているのですが、それは「運が良かった」だけではなく、多少でも戦略があったからだと思っています。(そう思いたい)

だからこそ、多少上から目線になろうとも、状況をしっかり理解できていなくて的外れになろうとも、批判覚悟で自分の考えをまとめてみます。

だって、自分が批判されて引退する人はいないけど、自分の考え方で1人でも開発者が良い方向に向かってくれたら、それはもの凄い価値のあることじゃないですか?(悪い方向へ向くとかは当然考えない)

スポンサードリンク

ゲーム制作は賭けなのか?

アプリ界隈でも宝くじを買うようなものと例える人もいるくらいなので、間違っていないと思います。

ただ、シンプルな確率で説明できるものではないので、勘違いするとめちゃくちゃ不利な戦いを強いられます。

掛け金を積んだだけ当選確率が上がるわけではないし、一定の確率に収束するわけでもない。

少ない金額で、どれだけ確率をあげることができるのか?という考え方がない限り、未来を明るく感じることはできないです。

そして確率を上げる方法はいろいろありますが、その中に一つに状況を把握するというのがあると思っています。

実際、自分もアプリをリリースする前に、ダウンロード数や売上は予想していますし、生活費や貯金から色んな行動パターンを模索しながら活動してます。

簡単にいってしまえば、自分でゲーム作って「収益を得てやりくりする」というのは経営の範疇なんですよ。

ゲームに限らず、そういう経営戦略ができない会社は毎日のように潰れてます。(知らないけど)

おすすめしない戦略 その1

で、作っているゲームがどれだけの人に知ってもらい、どれだけの売上になるのかを予想すらしていなければ、当選確率の明かされていない宝くじを買うようなものなので、大抵負けます。

例えはよくないかもしれないけど、パチスロだって、いくら投資していて、いくら戻ってきていて、現状勝っているのか負けているのか。今後当たりそうなのか?という判断をして立ち回ります。

それすらしていない人(単にお金を投入して楽しんでいる人)でトータルで勝ってる人はまずいない。自分が多少でも知ってる時代はそうだった。ちなみに今は知らない。(詳しい人補足お願いしますw)

なので、同じように今作っているゲームの制作費を把握して、売上を予測して、損益分岐点をイメージしなくちゃいけないです。

今リリースすれば利益が出たのに、さらに開発して、増えたその開発費で赤字に転落するということがNGなのは考えれば分かること。

具体例を挙げるならば、そのゲームで何千万という利益が出るなら作り込む余裕は当然あります。

逆に、数十万規模の売上だとすれば、作り込むのは愚策です。

脱出ゲームのような数万〜数十万に収まることが多いジャンルであれば、1ヶ月に1本ペース以上で作るのが生命線になると思います。

(確かめるために自分でも実際リリースしてたりする。そして戦略的撤退を決めたw)

予想ができないなら、なおさら早くリリースする。それで感触を確かめる。

それもできないなら同じジャンルの開発者から売上を聞き出しましょう!!ネットじゃ絶対得られない情報だから飲み会とかに潜入するんだ!

その感覚もなく、確かめもしないのに、ひたすら費用を積み上げていればそりゃ終幕を迎えますよ。

一応例外はあると思います。

イベントに出展して賞を取れるレベルに作り込めるのであれば、ゲームが好きな消費者まで届く可能性は高くなります。

(ペイできるかは知りませんけどね)

もちろんクオリティがあるだけじゃダメで、ちゃんと出展しないと意味がないですよ。

でも大抵の人には厳しい条件ですよね。この条件をクリアできないのに徹底的にこだわり抜いても、誰にも伝わらないんですよ……

伝わったとしても良くて開発者界隈まで。多少知名度は上がっても、それだけじゃ生き残れない。

偶然プレイしてくれた誰かが拡散してくれる?1分で呟けるTweetでもなかなかバズならないのに、数打てないゲームでそれ狙えますか??

結局、何が言いたいかというと、むやみやたらに作り込むのはやめましょう。1日でも早くリリースを!(人件費が一番高い!)

おすすめしない戦略 その2

ある程度大きな規模のゲームを作るとき、自分もまさにそうなのですが物凄い作業量なので働きながらゲームを作るのは極めて困難になります。

だから自分もバイトや受託を切って専念したことがあります。

とはいえ、知り合いからの案件を1件だけ受けてますけどね。

そして、結果的にその売上がなければメイン口座の貯金は0になってました。

さらにいうと、苦しくて専業を引退すると覚悟した時期もあります。

(アプリマーケティング研究所さんにインタビューして頂いたときにも話しています。)

専業するというのは、諸刃の剣であることは絶対に自覚して決断してください。

幕切れは兼業より圧倒的に早く迎えることになります。

(次に切り替えやすいのでメリットという捉え方もありますよ!)

で、自分の戦略として重要だと思っているのは、「専業の引退」だったというところです。

結果的に引退は回避できましたが、実は上手くいかなくても「ゲーム開発者」としての引退はするつもりありませんでした。

諦めたらそこで試合(夢)は終了ですからね。

だから力尽きるまで専業で頑張ったらダメ!危なくなったら別の道を模索しつつ、続ける。

そのためにも、1ヶ月の生活費は把握しておきましょう。だいたい受託とかバイトとかしても入金されるのは数ヶ月先だから、預金残高が月の生活費3〜5ヶ月を切りそうだったら赤信号です。

その瞬間に行動して収入源を確保しましょう。

仮にそうなってしまった場合、制作スピードはかなり落ちてしまいます。完成予定が数年伸びるかもしれません。

でも、大丈夫。

例えとしては強引だけど、サクラダファミリアだってまだ完成してないけど、世界的な観光名所でしょ?

自分もいきました。何なら完成してからまた行きたい!

作っている最中でも、目の前で工事してる人を見て、何代にも渡って作業してるとか興味深かったし、比較的新しくできたところはまだ綺麗で、古い箇所との差にちょっとした歴史を感じることもできた。

ゲームだって一緒じゃないかな?

自分の知る限りでも上手にやっている開発者の方はたくさんいます。自分はできてないので尊敬するばかりですが。

とにかく言いたいのは、貯金が尽きるまでゲーム開発に専念するのはおすすめしません!

おすすめしない戦略 その3

戦略ではないのかもしれないですが、1人で問題に立ち向かうのはおすすめしません。

自分も開発とは別ですが失敗したことがあって、大学生のころは部活でテニスやってたんです。

レギュラー争いもあってチーム内でも相談できず、一人暮らしということもあって話し相手もいないという状況が続き……

結果、プレッシャーに押しつぶされてまともにテニスができなくなりました。そしてレギュラーを奪われ、個人戦でも勝てなくなり引退しました。

その経験があるので、今はつらいことでも誰かに話すようにしてます。幸い妻と子供が支えてくれているので生活費はかかるけどメンタル的にはそれ以上に助かっています。

他にも売上が下がってきて辛かった時、開発者仲間に状況を聞かれて隠さず答えたら「下がったとしても積み上げたものがあるから前よりは良くなってるでしょ?」と言われて前向きに頑張れるようになったこともあります。

今作ってるそのゲームを作ること自体は自分にしかできないことかもしれないけど、その他のことまで一人で抱え込むのは影響が計り知れないのでやめた方が良いです。

精神的にキツい時は、正常な判断はできません。冷静なつもりで簡単に間違った方向へ行動しちゃうので、セーフティネットとして普段から横のつながりを作っておくと良いです。

別にコミュ力とかいらないですよ。自分もコミュ力には全く自信ありませんが、みんな受け入れてくれています(多分)

むしろコミュ力に自信がある人の方が少ない界隈なので安心ですよ(偏見)

ゲーム制作では、ゲーム制作以外のこともできないと食べていくレベルに到達できません。

知識のない部分は、他の人に聞いたり頼って、逆に自分が与えられるものはどんどん提供していく。自分もその精神でこういうブログをやっていたり、インタビューで売上を公開したりするわけです。

稀にマネタイズとかマーケティングすら必要ないほどの収益を得ている強強のクリエイターはいますが、基本は全部自分でやらないで誰かの声に耳を傾けて見て欲しいです。

あ、パブリッシャーを見つけるという方法もあるっぽいですが、正直自分でも良くわかってないので、書いてません。

(パブリッシャーに任せすぎちゃうと成長の機会を失ったりして、個人でやってる意味が薄れたりする気もするので、考え方・バランス次第ですかね。)

ゲーム作れるだけじゃ食べていけない理由

ゲームを作れる以外にも、必要なことがとても多いからですね。

会社が何部署も抱えてやっていることを個人の方は1人でやるわけですからね。

責任も一人で背負って、ユーザー評価の矢面に立って、対応もして。

しかも学生だったり20代だったり若い人も多いので、なかなか難しいと思います。

が、全部ではありませんが自分が大事だと思う考え方を書いたので、ちょっとでも参考になれば嬉しいです。

 

 

 

スポンサード リンク

関連記事

アプリで食べていける人とそうでない人の違いを考えてみた

アプリ界隈は本当に格差の大きな業界で、稼いでいる人は理解に苦しむレベルで稼いでますし、どうやって生き

記事を読む

アプリ開発者として食べていくために大切なこと

会社を辞めてからは、知り合いの会社から仕事を貰ったりクラウドワークスなんかで仕事を見つけてくることも

記事を読む

働き過ぎてない?5月病とかになるくらいなら休めば良いという話

G.W.の最終日には友人の結婚式があったので、久々に大学の友人が集まり色々と話すことができました。

記事を読む

副業でアプリ開発してどれだけ稼げるか?アプリ開発をオススメしない理由

アプリ開発者だと名乗ると、いくらぐらい稼いでるの?って必ず聞かれます。 いや、別に聞かれるのは

記事を読む

こんな会社は危険!?見逃してはいけない大切な基準

最近更新が滞ってます。 アプリ開発に全精力を注いでいるのですが、完成したと思ってリリース作業し

記事を読む

no image

草野球チームを作ろう次回作のリリースを控えて開発者の心境を語ってみる

最近はブログがおそろかになりがちですが、その理由はアプリ開発に集中しているからです。 しかし、

記事を読む

何事もノリが大事!自分を変えるなら何事にも挑戦してみよう!

もう歳が30近くなると、誰かを紹介したりするなんてことは滅多になくなるし、そういった話も色々な事情で

記事を読む

お金に困りたくなければ家計は旦那に預けろ!夫への小遣い制は辞めるべき!

結婚してから必ず一度は話し合うと思いますが、家計をどちらが管理していますか? 何となく家計とい

記事を読む

フリーだけど朝活してみたら思ったよりしっくりきた

先月、朝型の生活を試してみようということで、こちらの記事を書きました。  

記事を読む

田中将大は安定志向?ただの競馬好き・アイドル好きではない!?

マー君こと田中将大投手が有馬記念関連の番組に出演するとか何とかというツイートがありました。 今

記事を読む

スポンサード リンク

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

スポンサード リンク

アプリの収益で生活できそうだったので飛鳥Ⅱに乗ってみた話

お久しぶりです。 このブログ始めたきっかけは、アプリの広報をする

アプリキャラのオリジナルUSBを作ってもらった話

(※本記事はフォーテックス株式会社より、依頼を受けて執筆したPR記事で

ゲームが作れるだけじゃ食っていけない理由を考えてみた

ゲームが作れるのと稼ぐのは別の能力だからなぁ…… なすびあんは終

無名の開発者がアプリを作り続けていたら起きたこと

どーも、こんにちわ。ふるあぷです。 ネットやテレビを見ていると、

嘘みたいだろ?アプリ開発者って1本のアプリに人生賭けてるんだぜ?(完結編)

前回の記事から随分と時間が経過しましたね。 嘘みたいだろ?アプリ

→もっと見る

  • アプリ個人開発者。
    東京の大手SIerで働くも名古屋のIT企業に転職。
    しかし1年ほどで退職し、アプリ開発を本格化する為に独立。
    妻子持ちで趣味は野球とテニス。
  • 草野球チームを作ろう!レジェンド -放置育成シミュレーション
    草野球チームを作ろう!レジェンド -放置育成シミュレーション
    開発元:YUU FURUTA
    無料

    草野球チームを作ろう! -放置育成型シミュレーション-
    草野球チームを作ろう! -放置育成型シミュレーション-
    開発元:YUU FURUTA
    無料

    あて名書き for iPhone
    文字を奇麗に書く為の補助ツール

  •   
PAGE TOP ↑