AppleはGoogleには敵わない!?AppStoreの腐敗とその原因(その1)

アプリ

私がアプリ開発者だからなのでしょうか?以前よりAppStoreを眺める時間が極端に減りました。

市場調査的な感じでたまーに開くことはあるのですが、面白いアプリや便利なアプリを探す目的で開くことはほぼなくなってしまいました。

数年前、何かいいアプリがないかと毎日AppStoreをワクワクしながら眺めていたのが嘘のようです。

AppStoreの現状

試しに今の無料総合のランキングを見てみるとこんな感じになってます。

appstore

普通の感覚で見ればLINEも入ってるし、世の中で流行っているアプリということになると思いますが、これがそうではありません。

実は不正にランキングが操作されており、上位アプリ=優良なアプリではなくなっているのです。

例えばこのランキングでは、輝かしい総合1位、2位、5位はいわゆる『ブースト』されたアプリです。

 

ブーストって?

何となく響きがカッコ良い気がしますが、分かりやすくいうと金に物を言わせているのです。

開発者は広告会社のお小遣いアプリ(ダウンロードするとポイントが貰えてAmazonギフト券と交換できるようなアプリ)にお金を払って自社アプリを掲載してもらいます。

何も知らないユーザーはこのアプリを介してポイント目当てにダウンロードしてポイントを稼ぎ、Amazonギフト券をゲット。

このギフト券は開発者から広告会社に支払われたお金で補填されているわけです。

これらの過程でダウンロード数が伸び、ランキング上位へ。という仕組みです。

 

誰もが狙う1位を目指して、アプリ開発を行う企業はこぞってこのブーストを行っており、まさに札束で殴り合っている状態です。

一度1位の座を獲得してしまえば、露出も増え最高の広告になるわけですからテレビCMをうつ感じでやっているのでしょう。

 

何がいけないの?

そもそもランキングの操作はAppleの規約でNGとなっていて、アカウント停止処分の対象です。

そして、本当にいいアプリが露出する機会が失われてしまうことに繋がり、ユーザーにとってもいいことはありません。もちろんその開発者にとってはそれだけ収入が減るわけですから生活に支障がでる可能性があり、場合によっては開発を中断せざるを得なくなるかもしれません。

 

ブーストは自分の利益だけを追求する利己的な行為でAppleStoreを腐らせているのです。

 

Appleは何で対策しないの?

これは日本特有の現象なのです。アメリカではこんなことは起きていないようです。

だからといって対策がされていないわけではありませんが、根本的な解決をしようという意気込みは伝わってきません。

そもそも規約に則って処分した場合、ほとんど上位を占めているアプリはアウトなのですから。

これはAppleがやる気がないのか、できないのか分かりませんが、Googleの検索アルゴリズムが常にアップデートされ改善されているのを考えるとAppleはGoogleに敵わないという捉え方もできます。

(iOS、Androidの優劣を言っているわけではありません。)

というか、アプリがダウンロードされてもまともに使われていない場合はカウントしないとかやろうと思えばできると思うのですが、何とかなりませんか?Appleさん。

 

ぼくたちにできること

この不正だらけのAppStoreランキングを浄化するには、ブーストされたアプリはダウンロードしないことが最も効果的です。

しかし問題なのが、どれがブーストされているのか一見分からないことです。

さすがに、お小遣いアプリをわざわざダウンロードして照合してくださいとはいいませんが、ダウンロードする前に軽くレビューに目を通して頂きたいのです。

review

これは例のブーストアプリのレビューを一部を抜粋させて頂いたものですが、中身の伴っていないということは十分判断できると思います。

もちろん、無意味な星5つのレビューは自らフィルタリングする必要はあります。

[nlink url=”http://furuapp.net/review-appstore/”]

 

最後に、このブーストの現状に興味がある方はアップトーキョーさんのブログを見てみると面白いです。
[glink url=”http://app.tokyo/2015/05/18/895″]
AppStoreの見方が180度変わるはずです。

 

コメント

  1. […] AppleはGoogleには敵わない!?AppStoreの腐敗とその原因(その1) | furuApplications http://furuapp.net/boost-appstore/ […]

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