就職活動で必ず耳にするのが『学歴フィルター』って言葉。
簡単に言ってしまえば、ある一定レベル以下の大学の学生は履歴書も目を通されることもなく不採用になるというシステムのことですが、たとえ大学がちょっとアレでも優秀な人材はいるはず。
就活生からしてみれば、こっちは本気でやってるんだから目を通すくらいして欲しいと思うのが普通だと思いますが、企業側の視点から学歴フィルターについて書いてみたいと思います。
なんでこいつを採用したか理解できない
私が数年前に企業に勤めていたときに感じることが多かったのが、何でこんなできない奴を採用したのか?ってことです。
システムエンジニアの仕事の傍ら、100人ほどの新人に対して行う研修の運営も担当していた時期があったので、入社してきた新人をみてそう思うことがありました。
そして、不景気の波もあってか、年々採用されてくる新人はびっくりするほどの高学歴の持ち主なんです。中には東大も京大も慶応もいるわけで、たった数年担当しただけですけど、高学歴の割合が極端に高くなっていました。
そして忘れてはいけないのが、年々新人の質は落ちてきたということ。
明らかに学歴フィルターの色が強くなったのに、優秀な人材を採用できているというわけじゃありませんでした。
学歴フィルターは辞めた方がいい
高学歴だから優秀な人材だということはありません。逆に低学歴でも優秀な人材は山ほどいると思います。
実際に私が体感したように、学歴に縛られず人材を発掘した方が企業にとってはプラスになると思います。
企業もちょっと勉強ができたところで、仕事はコニュニケーション力などの様々な能力が問われるので高学歴が必ず優秀な人材である保証はないことはわかっているのです。
だったら何故根強く残っているのか?
それは採用コストや期間に制限があるからそうせざるを得ないといったところでしょう。
採用にも企業は費用をかけて行っているわけですが、普通の事業と違って直接的に利益を生み出すものではないので、先行投資になるわけです。
そこまで余裕のある企業も少ないですし、大量に応募されてくる履歴書の中から隈なく優秀な人材を探すのはもちろん大変で、時間もかかります。
なので手っ取り早く学歴でフィルターをしてしまうのです。
低学歴な人よりは高学歴の人の中から採用する人を探した方が優秀な確率が高いというのは統計などの資料を参照しなくてもわかると思います。
自業自得なんじゃないか?
就活生にとって、人によってはチャンスが0に等しくなり、企業にとっても必ずしもプラスにならない学歴フィルターですが、採用の時期に制限があったり、人材を他の企業に取られないように早く確保したいという意図があったのかもしれません。
ただ、私が思うのは就活生が自ら生み出したフィルターだと思うのです。
内定貰っても入社するわけでもないのに応募したり、面接の練習とか記念としてやダメ元で応募してみたり。
企業にとっては迷惑なのかもしれません。
ただただ採用コストが膨らみ、入社してくれる優秀な人材を発掘するのが困難になります。
だから人数を絞るためにフィルターが必要になってくる。
これが、就活生が本命・もしくは本気の会社だけに応募していれば、検討する人数が大きく減少するので、企業は一人一人しっかり目を通して判断してくれるのかもしれません。
まとめ
私は、入りたくもない企業に勤めるメリットはほとんどないと思っているので、本命の企業にだけ応募する方が良いと思っています。
就職できなくても終わりじゃなくチャンスはいくらでもありますし、入社したとしても今後は辞めたり転職したりというのが増えてくると思います。
また、就活生にとって自分を騙して就職活動するのはマイナスでしかないので、思いっきり企業にぶつかっていく方が結果的に上手くいくのではないかと思います。
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