私には弟がいて、どうしようもない馬鹿でした。
小学生の頃から片鱗を見せていて、某猫型ロボットが登場するアニメの主人公のようにテストで0点を取って、机に隠しているような日本全国を見渡してもこんな理想的な馬鹿はいないだろうなというレベルでした。
そんなわけで兄弟としては沢山いじり倒してきたわけですが、今改めて考えると実は凄い才能があったんじゃないかと思うようになりました。
珍回答!
最近はTwitterなどで拡散されたりして話題になることがありますが、当時はそんな要素もなく、ただの笑い話で終わっていました。
それで弟が残した珍回答は覚えているだけでも何個かあるのですが特に印象の強いものを2つ挙げてみます。
絹の道とも呼ばれる中国から地中海にかけての交易路を何というか?
これはサービス問題かなという簡単さ。大人になった今でも直ぐに分かる。というか問題にほぼ答え書いてあるし。
念のため書いておくと答えは『シルクロード』。
で、弟が繰り出した回答は
サイクリングロード
あー、アレだよね、タマムシシティからセキチクシティに行くときに通るアレだよね。
テスト中までポケモンのこと考えてんじゃねぇよ・・・
鉄砲を日本に伝えたのは何人か?
いやーこれも簡単。歴史の中でも面白い時代だし、なんせ鉄砲だからね、男なら特に印象に残るわけで答えは『ポルトガル人』です。
なのに弟ときたらそれが分からない。
社会の問題集をやってたみたいで、私にこの問題の答えを聞いてきたんです。
「日本に鉄砲伝えたのってなんにん?」
「え!?」
「なんにん?」
「・・・(え、知らない。そんな問題あったっけ?)」
これ、ほんとのテストだったら1人って書いたのだろうか。
馬鹿と天才は紙一重
こんな調子なので中学でも学年の最下位を競うレベルにまで仕上がってたわけです。
もう勉強してどうとか、塾行って何とかなるレベルじゃない。
親もどうして兄弟でこうも差が出来るのか頭を悩ませたことでしょう。
でも、今考えてみると凄い発想してるなと思えてきます。
何か新しいサービスを作ったり生み出したりする時は、常識に囚われない考え方が重宝されたりします。みんなが思いつくことをやっても斬新さはありません。
アプリ開発をしていても、アイデア一つで売れる売れないが左右されることがあると知っているので尚更です。
一見ただの馬鹿に見えるかもしれませんが、頭脳を発揮する場がテストではなく商品企画とかだったら才能と呼ばれた・・・かもしれません。
子の進む道を狭めない
勉強が出来ないと進学もままならないし、ましてや一流企業に勤めて出世なんて夢のまた夢かもしれません。
しかし、進む道は他にも沢山あって世に出て活躍できる場は想像をしているよりも遥かに多いと思います。
親がテストの点数だけで出来ない子だというレッテルを貼ってしまうと、少なからず自信を無くしてしまいますし、子の可能性を狭めることに繋がってしまいます。それこそ、出来ない親なのかもしれません。
たとえ勉強が苦手な子であっても、親がエリートコース以外の道を示してあげることで、思わぬところで才能を発揮するかもしれないので、寛大な心と豊富な人生経験で子を導いてあげて欲しいと思います。
ちなみに、弟はどうなったかというと、母親が進学先や就職先を一生懸命見つけてきて、今では普通に働いています。もちろん母親が社会的権力者とかそういうのじゃないです。念のため。
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