新卒からずっと同じ企業で働いていると、会社の常識は身につくかもしれませんが、社会の常識は身につきません。
そういった社会の常識の中で、これだけは退職前に知っておいた方が良いよというものがあるので紹介しておきたいと思います。
ちなみに失業保険絡みについてですが、退職前に次の企業に内定していたりする場合は関係のない話しにはなってしまいますが、知っておいて損はしないと思いますので目を通すことをお勧めします。
会社都合?自己都合?
退職する際に、会社都合か自己都合のどちらかということですが、これは殆どの方が自己都合による退職になると思います。なぜなら会社都合で退職するというのは倒産やリストラのようなことがないと当てはまらないので、あまりないことだと思います。
この違いで、何が起きるのかというと会社によっては退職金が減額されたりすることもあるのですが、失業保険にも少なからず影響を及ぼします。
通常、自己都合の場合だと給付制限期間という3ヶ月の待機期間が設けられてしまいます。つまり退職後から3ヶ月後にやっと失業保険を受け取れるようになるのですが、その間に就職が決まればその時点で貰えなくなります。
早く就職を決めたら手当てみたいなものが別で貰えるのですが、少額ですのでメリットはあまりないというのが現状です。
だからといって、次も決まらず3ヶ月待機というのはさすがに精神衛生上よろしくありません。
自己都合を会社都合にする方法
そもそも、会社都合と自己都合というのはどこでわかるのかというと、職業安定所に提出する離職票に書かれています。
会社が発行する際に、どちらの理由による退職かを入力しています。
その為、会社が会社都合だと認めていない場合は自己都合になってしまいます。
しかしとある条件を満たした場合、提出する際に職業安定所が書き換えてくれるということがあります。
条件は色々とありますが、誰もが満たしやすい条件は労働時間についてです。
毎月残業時間が45時間以上、それが3ヶ月続いているということが証明できれば、自己都合を会社都合にすることができる可能性があります。
証明するのも、残業時間を記した書類が1枚用意できれば認められやすいので事前に用意していれば簡単です。
その他の条件は?
労働時間以外にも、会社都合に変更する方法はあります。
例えば、夫の転職や転勤で引っ越しを余儀なくされ、退職した場合もあてはまります。これは会社都合というわけではないですが、3ヶ月の制限期間がなくなります。
他は減給、パワハラやセクハラ、配置転換等が挙げられますが、中には証明するのが困難なものもあるので注意が必要です。
詳しくはこちらの記事が参考になります。
[glink url=”http://news.biglobe.ne.jp/career/hellowork/resign_02.html”]
まとめ
何も知らないと貰えたはずのお金が貰えなかったりするので、社会の制度は一度目を通しておいたほうが良いと思います。
私も退職をしてから初めて知ったことばかりなので、知っていればもっと選択肢が広がっていたと思います。
また、次が決まらないと退職できないと考えている方は、この制度を利用することを前提に考えれば活動がスムーズになる可能性もあるので、参考にしていただければ幸いです。
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