何か狙いがあったわけでもなく、ふと気になったので個人開発者の方にアンケートを取ってみました。
ご協力いただき感謝です。
質問内容と結果はこんな感じでした。
気になったので個人開発者の方に質問です!
働き方と現状を教えてください!— ふるあぷ @ アプリ開発 (@yu_fur) July 31, 2021
個人開発といってもゲームアプリを作っている人、Webサービスを作っている人など色々あると思いますが、働き方というか仕事として個人開発を考える上で抱える問題は共通だと思うので、せっかくなのでまとめて考察してみたいと思います。
生活が成り立っている人が大半
まず言えるのが、個人開発に限らず生活をするだけの収益(給与)を得ている人がほとんどです。
今回の回答のパターンだと3番の貯金で食い繋いでいる専業の人だけが該当しないわけですが、予想通り少数派です。
自分も3年くらいはこの状態を続けていたので、回答頂いたのが誰かは分からないですがめちゃくちゃ応援したいです。ガンバレ!!!
定期的にチェックしているわけではないので、今後この3番の方達が上手くいって4番へ移行するのか、経済的な理由などから就職をし1番へ移行するのかの傾向等は全く分かりません。
でも、大抵の人は貯金があったとしても数百万円だと思うので、恐らく長くても数年以内に上記の変動が起きるはずです。
ちなみに自分は貯金500万くらいありましたが、妻子がいたのもあって、受託の臨時収入やアプリのプチヒットがなければ3年も持たなかったです……
個人開発者が必要としているもの
最近、大企業がインディーゲーム開発者を支援しようという動きがみられるようになってきましたが、ぶっちゃけ何をどうしたいのか分からない支援も見受けられたりします。(あくまで個人の感想です)
ゲーム開発者と言っても、色んな状態の方がいるわけですよ。
既に成功していて金銭的な援助が必要ない人もいれば、活動資金に困っていてスキルはあるのにゲームを完成させられない人。
単純に忙しくて活動時間がない人だったり、ゲームを作るためのスキルが足りていなくて人的支援が必要な人。
ここでは書ききれないほど課題は存在しているはずなんですが、どの課題に向き合うのかによって解決策は全く違います。
例えば支援だと言って、単純にお金を積んであげても助けられるのは活動資金がない人たちだけなんですよね。(お金の使い方によってはスキルがない人も)
アンケートでいえば少数派の3番だけがクリティカルに助かります。他は「お金もらえたうれしい」で終わりです。
インディーゲームの話しを引き合いに出しましたが、じゃ個人開発者の方は一体何を求めているか?
アンケートの傾向を見る限りでは、やっぱり『安定』だと思うんです。
自分みたいに正社員の立場を捨てて、上手くいくか分からない世界に飛び込むなんてのは稀で、最低限の収入は確保していたいというのが真っ当な考え方だと思います。
個人開発界隈として理想の支援は?
現状は何となく垣間見れたのですが、個人開発が今後盛り上がっていくにはどうなっていくのが良いと思いますか?
それは最もシンプルで、儲かることだと考えています。
現状のアンケートの回答であれば、兼業でも個人開発の収入が十分にある2番と個人開発で生きている4番が伸びていくイメージですね。
ちなみに、最も難しいと思うのが2番で、個人開発に割ける時間が少ないにも関わらず生きていけるだけの収益を得ている人は、まごうことなき猛者です。
理由は、一般的には失敗を繰り返すだけの十分な時間が必要になるので、成功率をあげようとしたら活動時間を増やすのが一番のはずなんです。
宝くじで例えると、クジをたくさん買って当選確率を上げるのと同じ感じです。
そこに制限をかけたまま個人開発で収益を上げるのはやっぱり凄い……
もちろん失敗も繰り返しているはずですが、普通の人より失敗から多くを学び多くを次に活かしているのだと思います。
というわけで、普通に考えれば2番より4番を目指した方が確率だけで言えば高いんです。
でも、独立はちょっと。
まぁそうですよね。
直ぐに活動資金が尽きてしまっては元も子もない。しかも再就職できるかどうか分からない。デメリット大きすぎぃぃぃ!!!!
その通りです。
2000万円上げるから独立してよって言われても、躊躇する人の方が多いはず。
なぜなら誰もが抱く「個人開発で生きていけるか?」という不安に対する回答にはなり得ないので、独立はしないしお金があっても活動時間も限られたままでは上手く活用しにくいと思う。
仮に時間がないならプログラムとかを外注すれば?って思う人もいるかもしれない。けど、それを個人開発する人に言っちゃう?という話し。
だから、個人開発を盛り上げる為に本当に必要な支援というのは、『独立後の安定』だと思うんです。
具体的には、そこそこ安定した仕事であったり、独立に失敗しても元の位置に戻れるような待遇とか。(実現できるかどうかは別として)
極力リスクを排除して挑戦できる環境があれば、個人開発者の人数も増えるし、アプリやゲームやサービスももっと増える。成功者も増えるはずなので個人開発も盛り上がるに違いない!
今後は経過も必要かも?
今回は、現状を切り取っただけだったので、個人開発している人の経緯は全くわかりません。
ぱっと見た感じでは、兼業で個人開発も上手くいったら独立しているような流れにもみえますが、兼業の人が専業になるケースが極端に少ないと仮定した場合、兼業の方にとってはなかなかに絶望的な結果に見えてしまいます。
専業で貯金で食い繋いでいる人も、どれくらいの割合で就職や受託等の収入に頼るようになるのか、どれくらいその状態を続けられているのか……
気になることは多いと思いますが、今回の結果だけでは何とも言えないので、また気が向いたらアンケートで聞いてみたいと思います。
本当に思いつきで行ったアンケートでしたが、思っていた以上に面白い結果になったのでブログまで書いちゃいました。
最近、スマホの見過ぎで目がめちゃくちゃ痛かったんですけど、ブログを書くと何度も小さな文字を読み直したりするのでさらにダメージが蓄積された感じがあります。
しりょくだいじに
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