草野球チームを作ろう!レジェンドをリリースしてから1ヶ月が経過しました。
このアプリは、前作をベースにして機能を追加したりデザインを改良したり、前作とは比較にならないほど良い仕上がりとなりました。
おかげさまでレビューも有難い応援のメッセージや建設的なご意見を頂けており、開発者冥利に尽きます。
とはいえ、仕上がりが良くなればダウンロード数や収益もその分良くなるのか?と言われればそうでないというのも事実です。
前作よりは確かに収益も増えているわけですが、2倍とか3倍とかになるわけではありませんでした。
大ヒットを期待していたといえば嘘になりますが、そうでなくてももう少し生活が楽になったらなぁというのが正直なところです。
というわけで、どうして作りたいものを作るだけじゃ売れないのか理由を考えてみました。
ユーザー目線が足りていない
一番の原因はこれだと思います。
自分の作りたいものだと、遊ぶ人の目線を少なからず度外視しながら作ることになります。
自分の拘りは絶対になってしまうので、ユーザーライクなアプリにはなりにくいです。
ゲームで本当に売れようと思ったら、遊ぶ人に如何に良い気分にさせるか?が重要になるわけで、いわば接待開発(?)みたいなのが必要なのかもしれません。
ゴルフでもカラオケでも接待といえば、相手に決して勝つことなく、同レベルでプレイする必要があるわけですから、アプリだって一緒です。
最近は激ムズ系という敢えてユーザーをボコボコにすることで話題になろうとするアプリが多いですが、ここまで世に溢れてしまうと開発者がバランス調整を放棄した結果じゃないのかな?とさえ思えてしまいます。
やっぱり王道は従来のコンシューマーゲームの名作等のように、絶妙なバランスを追求していく必要があるのではないかと。
作りたいものを作っていてもこれが出来ていれば良いですが、自己満足であることが大半(自分含め)なので売れる可能性は低くなる傾向があると思います。
マーケティングの観点が抜けている
自分を顧客と考えれば、自分が作りたいもの=顧客が求めているものと言えるのかもしれません。
しかし、自分が求めているものが多くの人に望まれているとは限りません。
アプリで結果を出している人は、どういう人に対してどういうアプリを作るのか?を考えた結果に基づいて作るアプリを決めていることが多く、売れるのが偶然ではなく必然だと言えるくらい戦略を立ててるわけです。
それに比べて、自分が作りたいものを作る場合はまさに数打ちゃ当たる的な感じなのでそう簡単にはヒット作は生み出せないでしょう。
アプリに限らず、起業する人がサービスを作ろうと考えた際も、一体誰がこのサービスを使うのか?という一番大切なところに気付かず失敗するという話はよく聞きます。
アイデア有りきだとこういう状況に陥ってしまいがちで、自分では気付きにくい上に何故か売れると信じ込んでしまうことが多いので注意が必要です。
じゃどうすれば良いのか?
一番手っ取り早いのが他人の意見に耳をかたむけることです。
出来れば企画段階で知人やターゲットとする層の誰かに内容を聞いてもらってリアクションを確かめましょう。それだけでも大きな差になると思います。
アイデアが盗まれるとかで警戒している人ほど成功しにくいと思います。
省みなくなってしまう
作りたいものが出来てしまうと、ある意味そこで目的が達成されてしまいます。
ウリアゲガーと言いながらも、ユーザーの行動などを分析して改善しようとしなくなってしまいます。
これは分かっていても目的をもう見失っているため、行動への動機付けが弱くなってしまいます。
逆に、遊ぶ人のことを考えて作られたアプリであれば、リリース後であってもどんどん改善していけます。目的がリリースしたとしても変わらないわけですから当然です。
とはいいつつも、売り上げが落ちてしまうと生活に困るということもあるので、どちらであっても改善はすると思いますが、改善の方向性は全く正反対になると思います。
お金の為だけに運営されたアプリはユーザーが必ず気付き、離れていってしまうのは言うまでもありません。
まとめ
今回は、「作りたいものを作る」つもりでリリースしたアプリです。
なのでこの3つに当てはまる部分はあります。
ただ、分かっていながらも作りたいものに拘った理由は、開発のモチベーションの維持や自分のブランドを築けることにも繋がるからです。
確かにアプリで結果を出すことも大事ではありますが、どうして稼ぐ土俵を「アプリ」にしたのか?自分の代表作は何か?等の答えを出す為には最適だと思います。
というわけで、作りたいものを作ることが一概にダメだとは思いませんし、考え方次第で良いアプリは作れると思います。
結局バランスが大事という結論に至るわけですが、マーケティングをしっかりして確実に売れるアプリを作れるか?と言われると全くそうでもないので本当に難しい業界だと思います。
でも、こうやって頭使って道を切り開いていくというのが面白いですし、やりがいがあるのでまだまだ頑張りたいと思います。
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