個人開発者がセンバツの中止を聞いてアプリを作ってしまった話

公開日: : よもやま話, アプリ

3月11日に春の甲子園ことセンバツ大会の中止が発表されました。

無観客で開催するとかの案も出ていたそうで、何とかして選手に甲子園の土を踏ませてあげたいという想いも、数億円の赤字という現実の前に中止となったようです。

たかが高校生の全国大会で、野球だけ特別視するのはおかしいという意見もあるとは思いますが、これだけ多くの人の注目を集めてるわけですから、そりゃもう特別なのは当たり前です。

選手の中にはプロを目指していたりするので、アピールする貴重な場だし、そうでなくても甲子園に出場するというのは、恐らくオリンピックに出場するより誇らしいことに違いないと思ってます。

自分もオリンピックか甲子園のどちらかに出られるとしたら秒で甲子園と答えます。

そして、センバツの大会というのは夏の甲子園とはちょっとだけ違い、各都道府県から地方大会を勝ち抜いた1校ずつ(2校のところもある)ではなく、秋の大会の成績などを考慮して選ばれた32の高校のみが出場できる大会です。

で、今回はその32校が既に決まっており、トーナメントの組み合わせを決めるぞ!というところで中止となってしまったわけです。

夏に向けて頑張ってほしいなんて言われても、そんな簡単に整理できるもんじゃないし、ましてやまだ17歳の若さで受け止められるはずがないと思います。

それを聞いた選手はグラウンドに泣き崩れたって記事を読んで、高校野球の中継でも試合に負けて泣いている選手を目にしたことがあると思うので、違和感は覚えにくいのかもしれないけど、ちょっと冷静に考えてほしい。

お知らせを聞いて泣き崩れるって人生でそんなにある?ってことです。

個人差はありますが、不幸な知らせを聞いても案外泣けなかったりするものだと思うので、想像を絶するショックだったに違いありません。

ちなみに誰も知りたいと思ってないと思いますが、自分も学生時代はテニスに打ち込んでましたが、練習やらミーティングで辛くて泣いたことはあったのに、大切な試合で負けて悔しいのに泣けませんでした。

意外と泣けないもんだなぁと思った記憶があります。

少し話しが脱線しましたが、選手がこういった状況の中、自分たちには何ができるのだろう?と。

自分の知らないところで何かしらの支援があったのかもしれないですが、記事を読み漁った限りでは、代替案を提示する程度で具体的に行動してる人はいませんでした。

いや、今まで散々ネタにしてお金稼いで、こういう時は一歩引くの?って思ってしまったんです。

どこかでエキシビジョンさせてあげれば?とか夏の大会に出させてあげれば?とか言うのは本当に簡単で、むしろ無責任だとすら思う。

それで、自分は絶対何かしてあげたいと強く思ったわけです。

本当は数億円寄付して無観客でも大会を開催してあげてくださいと出来れば良かったんですが、ちょうど数億円足りなくて寄付はできませんでした。

仮に数百万円を寄付したところで状況は変わらないだろうし、32校それぞれに支援しようとしても個人がするには数が多すぎる……

それで色々考えた結果

アプリ作ろうってなりました。

やっぱり自分はアプリ開発者なので、自分の得意分野で貢献するのが一番なんじゃないかと。

ゲームって擬似的な体験をできるという良さがあるし、もし自分が選手でゲームに登場するとなったら嬉しいし、グレーゾーンというか、どの企業もやってない(メディアは記事に広告貼りつけまくった上で好き放題書いてるけど)ので多分アウトなんだろうけど、実名で甲子園のアプリを作ろうと。

それで選手たちが喜んでくれるのかは正直わからないし、むしろ傷口を広げてしまったり、やっぱり実名はマズくて訴えられたり、社会的信用を失うことにつながってしまうかもしれない。

どうしても個人のクオリティな上に短期間での開発になるから、中途半端なことして叩かれたりするかもしれない。

考えれば考えるほどデメリットしかないけれど、「選手のため」になるならやってやろうと決めました。

それで、できたのがこのアプリです。

センバツ2020  iOS / Android

分かりにくいですが、何気に全32校分のユニフォームを作ってます。

ごめんなさい、ウソつきました。実際に作ったのは31校です。(分かる人には分かる)

ゲーム作るのって簡単なの?って思う人も中にはいると思いますが、何人ものゲームクリエーターが集まって何年かけても完成しないってことがあることは言っておきたい(圧倒的なクオリティーの差は無視するとする)

多分、この記事を読んでくれている同業者からは、ふるあぷさんスゴイわマジで!って思ってくれる人が一人くらいはいると信じてる。

あまり制作の苦労話とかするつもりはないのですが、1ヶ月間でもいろいろあって、何度も心が折れかけました。

なので、今回の件でまた心が折れそうになったらアプリを取り下げて逃亡するかもしれないのでその時は探さないでください。

広告もないし、課金もないんだよ。既存アプリへのリンクも宣伝もないよ。営利目的じゃないんだよ。

当たり前だけど赤字で、こんな先行き不安な時期に身を切るなんて、わたしってほんとバカって感じだけど、これを許してくれた家族や協力者には頭が上がらないです。

でも、もしこのアプリが選手に届いて、少しでも前向きな気持ちになってくれたらそれで良いんです。

最後に、選手たちに、人生そういうこともある。なんて言うつもりはないです。誰も経験したことがないのに知ったようなことは言えません。

ただ自分からは一言伝えたい。

遠くから応援しています。

積み上げてきたものは必ず自分の中にあります。

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  • 2015年頃からアプリを作って何とか生きながらえているゲーム作家です。
    割とどこにでも出没しますが、一応名古屋が活動拠点です。
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